過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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487:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/23(月) 17:45:53.23 ID:BMk4ZBhio

「なんていうか、余計なお世話かもしれないけどさ、家のことなんて二の次でいいんだよ。
 不機嫌なときには夕食をカップラーメンにしたってべつにいいんだ。おまえはそういうのを、とても熱心にやるから」

「……」

「やるなって言うわけじゃない。完璧にやらなくていいってことだ」

「お兄ちゃん、前に言ってたでしょう?」

 その声は、俺の言葉に対する答えではなかった。

「何かしていないと、自分が本当にここに居ていいのか、分からなくなるって。
 たぶん、それはわたしも同じなんだと思う。だから……何かをしていないと、すごく不安になる」

「……うん」

「でも、わたしがそう思って家事をしていたことは、お兄ちゃんを不安にさせてた?」

「……さっきも言ったと思うけど、そんなことはない」

「本当に?」と妹は訊ねた。

「本当に」と俺は答えた。




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