過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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509:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/26(木) 19:35:47.72 ID:TcbpP0uzo

 額を抑えて考え込んでいると、不意に物音が聞こえて顔をあげた。
 てっきりもうみんな帰ったのかと思っていたら、後輩がまだ帰っていなかったらしい。

「帰らないの?」と俺は訊ねてみた。

「せんぱいこそ、どうしたんです?」

「……俺は、まあ、ちょっと」

「書けましたか?」

 後輩は当たり前みたいな顔でそう訊ねてきた。俺は少し苛立った。

「きみはやけに俺の小説の進捗を気にするね」

「気になってますから」

「……これが?」

 俺は片手に持っていたノートを机の上に放り出した。冗談だろ。そう思った。

「どうして?」
 
 訊ねると、後輩は一瞬、息を呑んだように見えた。その態度は妙に硬質で、不安にさせられる。




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