過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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516:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/26(木) 19:40:16.57 ID:TcbpP0uzo

「いいよべつに。きみが悪いんじゃないよ。ただそういうふうに出来てるんだ」

「そうじゃなくて、無神経なことを、言ったかなって」

「ああ、うん。言ってたな。傷ついてないと思ったんだろ? なら仕方ないよ。俺だって反撃したからあいこだよ」

 後輩はまた傷ついたみたいな顔をした。俺はいいかげんうんざりしてきた。
 でも、それを不愉快に思うのは俺の都合であって彼女には関係ない。責める理由にもならない。

「わたしはただ、せんぱいの書いたものを読んで、どんな人が書いたんだろうって、興味をもったんです。
 それで、次はどんなものを書くんだろうって、気になったんです」

「不愉快だったのに?」

「……不愉快だったのは、たぶん、自分と重ねたからだと思います」

「そう。なら俺のせいじゃないな」

「……そうですね」

 それから後輩は黙り込んだ。安っぽい沈黙だった。少なくともそんなふうに感じた。




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