過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
1- 20
531:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/28(土) 14:04:32.89 ID:KVRRLmPoo

 俺はそれ以上深くは考えずに、適当に言葉を返そうとしたけれど、思いつかなかった。

「きみに謝るべき?」

 言葉に詰まるあまり、俺はそんなことを訊ねた。訊ねるべきじゃなかった。何度同じことを繰り返すんだろう。
 彼女は案の定呆れた顔になった。というより、呆れを通り越したのか、軽く笑っていた。

「それ、普通、わたしに訊く?」

 その言葉には答えずに、俺は彼女の表情の動きを観察した。俺が黙り込んだことに気付くと、彼女は笑うのをやめた。
 そして真剣な顔で口を開く。

「何について?」

「覚えていなかったこと」

「だと思ったけど。いいよべつに」

 当たり前みたいな顔をしていた。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
642Res/457.09 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice