過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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532:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/28(土) 14:05:28.24 ID:KVRRLmPoo

「だってそれ、いまさらなんだもん。それに、覚えてなかったのはべつにあんたの責任じゃないでしょ。
 そりゃショックだったけど、だからってあんたを責めるのは違うでしょう?
 そんなのは、もうわたしは一年以上前に通り過ぎたし、とっくに納得してたんだよ」

「そう、なんだ」

 そうだったなら。
 なんで彼女は、しばらく屋上に来なかったんだ? あんなふうに逃げ出したんだ?

 彼女は嘘をついていた。それは俺にも分かった。
 長い沈黙が流れた。風が冷たかった。どうしてこんなに肌寒いんだろう。
 
 やがて、何かを決心するみたいに息を呑んだあと、彼女はまた口を開いた。

「なんで書くって言わなかったの?」

「何の話?」

「さっきの、部室での話」

「……なんでって、どういうこと?」

「あんたは、誰かに必要とされたかったんじゃないの?」




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