過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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552:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/30(月) 20:20:55.43 ID:k2Irhjhjo

「なんかって?」

「なんか」

「まあ、あるよ。いろいろある。人生だからね」

「人生?」

 彼はそこでちょっと首を傾げて、一拍おいてから小さく笑い、クレーンを降下させた。

「まあ、そうな。人生だもんな。……ああ、くそ!」

 クレーンはぬいぐるみの身体を器用に掴んだけれど、力が足らず掴めなかった。

「そっちは?」と俺は訊ねた。

「たいしたことはないな。割と良いことしてる」

「良いことって?」

「こないだ、コンビニで会ったトラックの運転手に道教えてあげた。
 あと、商店街で泣いてた迷子を親と会わせてやったり、それから小学生のエロ本発掘を手伝ったり。まあいろいろだ」

 どうよ、という顔をされたので、頷いておく。
 ビィ派は俺の頷きを確認してから満足そうに笑い、もう一度硬貨を突っ込んだ。




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