過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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561:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/30(月) 20:27:21.59 ID:k2Irhjhjo

 それから短い沈黙が落ちた。悪くない沈黙だった。外はもう真っ暗だ。
 
 不意に、ビィ派は立ち上がって、酔っ払いみたいなにやけ顔で、「花に嵐のたとえもあるぞ」と呟いた。
「さよならだけが人生だ」と俺は大声で続けた。
 そして互いが手に持っていたペットボトルを打ち鳴らして乾杯する。
 
 俺たちは意味もなく笑い合ったあと、いいかげん家に帰ることにして、ゴミを捨ててバッティングセンターを出た。

 景品のぬいぐるみはビィ派に押し付けようとしたのだけれど、なぜか拒否された。
 
 結局家に持ち帰ると、妹がなぜだか激しい反応を示したのであげることにした。
 異様な喜びを示しながらも、帰りが遅かったことについて心配そうに訊ねてくる妹に、俺は自然に答えることができた。

「バッティングセンター行ってきた」

「……なんで?」

「息抜き」と俺は答えた。



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