過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2013/08/23(金) 17:48:54.60 ID:d8131qjCo
「小説」
と、彼女は溜め息みたいなささやかな声で呟いて、それからたっぷり五秒の間を置き、恥ずかしそうに俯いた。
「……を、書いてみようと、思ってたんですけど」
耳まで真っ赤だった。恥ずかしがる女の子はかわいい。なんでだ。
「うん。いいんじゃない? ほろにが系の小説も」
「どうしてほろにが系限定なんです?」
「……俺が好きだから?」
「……そうですか」
呆れたのか、困ったのか、よく分からない顔。
俺は溜め息をついて、そういうことならとシィタ派を指差した。
「小説についてなら、あいつに訊くといいよ。去年の部誌読んだんでしょ」
え、俺? とシィタ派は意外そうな顔をした。
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