過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2013/08/22(木) 18:59:48.91 ID:ESoSJTHeo
「断言する。こんな女の子は現実にはいない。絶対に、いない」
そこまで言うと、彼は心底悲しそうに溜め息をついた。
「俺たちは、理想の世界の住人じゃなかったんだ」
……なんなんだ、こいつは。俺はどこかで何かのスイッチを押してしまったのだろうか?
間違いなく話がずれている。
興奮すると持論を展開し始めるのがビィ派の厄介なところだった。
趣味が近いのでつまらないということもないのだけれど、絡み癖のある酔っ払いみたいでちょっとめんどくさい。
「そうは言ってもさ、生身の女の子と夏祭りとか、行ってみたいなあって思うだろ?」
訊ねると、ビィ派は心底呆れたというふうにわざとらしく溜め息をついた。「やれやれ」とでも言いたげだ。
「じゃあ、行けばいいだろ」
「……え?」
「夏祭り。三日後から二日間。商店街で。花火だってあるぞ。浴衣の女の子誘って行って来い」
「……」
一緒にいく相手がいたら、こんな話はもちろんしていない。
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