過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
1- 20
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/22(木) 18:59:48.91 ID:ESoSJTHeo

「断言する。こんな女の子は現実にはいない。絶対に、いない」

 そこまで言うと、彼は心底悲しそうに溜め息をついた。

「俺たちは、理想の世界の住人じゃなかったんだ」

 ……なんなんだ、こいつは。俺はどこかで何かのスイッチを押してしまったのだろうか?
 間違いなく話がずれている。

 興奮すると持論を展開し始めるのがビィ派の厄介なところだった。
 趣味が近いのでつまらないということもないのだけれど、絡み癖のある酔っ払いみたいでちょっとめんどくさい。

「そうは言ってもさ、生身の女の子と夏祭りとか、行ってみたいなあって思うだろ?」

 訊ねると、ビィ派は心底呆れたというふうにわざとらしく溜め息をついた。「やれやれ」とでも言いたげだ。

「じゃあ、行けばいいだろ」

「……え?」

「夏祭り。三日後から二日間。商店街で。花火だってあるぞ。浴衣の女の子誘って行って来い」

「……」

 一緒にいく相手がいたら、こんな話はもちろんしていない。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
642Res/457.09 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice