過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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60:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/23(金) 17:51:39.85 ID:d8131qjCo



「それで、その子、結局入部したんだ?」

 部活が終わった後、俺が屋上に行くと、彼女は案の定そこに立っていた。
 まるで夏休み中もずっとそうしていたみたいに。
 風の吹く中、夕陽に向かって。まるで映画のワンシーンだ。
 
「まあ、正式にはまだみたいだけど、あの感じだと入るみたいだ」

 ふうん、と彼女は面白くもなさそうに頷いた。
 あの子とは、結局話もしなかった。目も合わせなかった。今後も何も起こらないよう願いたい。

「ねえ」

 と彼女は口を開いた。夕陽を浴びながら、髪をなびかせている。
 疲れないんだろうか、と思う。どうしてこんな場所にいるんだろう。

「小説、今年は書かないの?」

「……盗聴でもしてるの?」

 彼女に小説のことを話した記憶はなかった。



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