過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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601:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/07(月) 19:42:38.90 ID:0AsOA6Dxo

「でも、通り過ぎていくものばかりじゃないよ。傍にいなくなったからってこの世からなくなるわけでもない。
 連絡先さえ知ってれば、卒業してからだって音信不通になるわけじゃない。
 留まるものもあるし、新しくやってくるものだってある。なくなるのが怖いなら、なくさないようにしっかりと掴んでおかないとね」

 彼女はそれでもまだ、無表情に窓の外を眺め続けていた。
 まるで自分がどんな表情を取るべきか決めかねているように、俺には見えた。

「だから、はい」

 と彼女は言って。
 俺に向けて自分の携帯を突き出した。

「……メアド。交換しない?」

「……俺、メール無精ですよ」

「いいよ、わたしが一方的にメールするから。もし面倒になったら、切っていいから」

「……」

「わたし、友達少ないからさ」




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