過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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611:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/07(月) 19:47:39.43 ID:0AsOA6Dxo

「お兄ちゃんも……」

「ん?」

「……ううん。なんでもない」

 微笑みにも、まだ涙の余韻が宿っているような気がした。

 それにあえて触れることもせず、俺は妹の部屋を出た。
 自室のベッドに鞄を放り投げてから、俺はすさまじいほどの罪悪感と無力感に襲われた。

 何かを致命的に間違ってしまったような、そんな気がした。
 俺は彼女にあんなことを言うべきではなかった。そう直感的に思う。

 それでも、ああするほかなかった。
 俺はそれ以上考えるのをやめた。そして、彼女の負担を少しでも和らげる方法について考えた。
 
 他のことはほとんど何も考えなかった。




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