過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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619:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/07(月) 19:51:27.46 ID:0AsOA6Dxo

 もう十月で、だから風は冷たかった。
 衣替えの時季。そんなときに、俺と彼女は、どうしてか屋上にいる。

「こんなところで何をしてたんだ?」

 俺はそう訊ねてみた。後輩は取り繕うみたいに笑った。

「せんぱいを待ってたんです」

「……」

「……って言ったら、信じてくれますか?」

 彼女は表情を微笑のまま崩さなかった。

「だって、嘘だろ」

「はい。嘘です。だからいま、すごく戸惑ってます。どうしてこんなところに来たんですか?」

 その質問の答えを、俺は持っていなかった。外の空気を吸いたかったから、かもしれないけど。




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