過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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76:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/24(土) 19:16:06.96 ID:XldP9H58o

「軽蔑した?」

 シィタ派が思ったより深刻そうな態度だったので、そんなことを聞いてしまった。
 普段だったら、こういう言い方はあんまりしたくないのだけれど。
 風邪で頭が鈍ったせいにしておこう。

「どうかな。ひょっとして、文芸部のメンバー、名前言えなかったりする?」

 俺は答えに詰まる。図星をつかれたのだ。

「あの一年生の子も?」

「……」

「……今までどうやって会話してたの?」

「『ねえ』、『あのさ』、『ちょっといい?』などを使い分けつつ、『きみ』とか『後輩ちゃん』とか『そこの一年』とか言ってれば……」

「その労力で名前覚えればいいのに」

 別に労力を払っているわけではない。けっこう名前なしでもいけるものなのだ。
 現に今朝、俺たちはお互いの名前を一度も呼び合っていない。




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