過去ログ - リヴァイ、エレン 「その先にあるもの」
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15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/22(木) 23:39:16.70 ID:qaDYtG7q0

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「以上が、この作戦の概要だ。 エレン、君にはつらい任務になるだろう。
君のお母さんが亡くなった場所に行き、瓦礫の撤去を、君の巨人の力で行ってもらわなくてはならない。
・・・できるか?」

団長、ミカサ、ハンジさん、リヴァイ兵長が俺を振り返る。
ミカサが悲痛な顔をしているのは慣れっことして、心なしかリヴァイ兵長も不機嫌な表情をしているのはなぜだろう。
もしかして、オレが怖気づくと思っているのだろうか。

「はい、やります、大丈夫です。 」

巨人化の実験の結果は思わしいものではなかった。
ましてや極度の緊張の中、うまく出来るかどうか確証はないが、やらなくてはならない。
オレは人類に、この人たちに、心臓を捧げたのだ。

ミカサが目をそらした。なぜかリヴァイ兵長の眉間の皺が深くなった。
安易に即答しすぎだと呆れられたのだろうか。
・・・そうか。

「・・・ですが、もしオレが、その、前のように・・・」

リヴァイ兵長が遮るように吐き捨てた。

「・・・安心しろ。その時は俺が何とかする。 」

「私も、いる。心配いらない、エレン。 」

ふたりの言葉に顔をあげる。表情こそ対極だが、ふたりの目に浮かぶのは等しくオレへの心配と、決意だとわかった。

「ありがとう、ございます。 」

かろうじてこれだけ言えた。頭を下げる。これで安心して戦える、自分自身と。
いままでにも俺ひとりのために、何人もの人間が死んでいったのだ。
オレが、もっと早くこの力に目覚めていれば。 きちんと制御できてさえいれば。 助かる命がどれだけあったことか。
もう誰も失望させたくない。後悔したくない。仲間を、先輩を、失いたくない。オレはこの力を絶対に、
完全に、制御してみせる。



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