過去ログ - リヴァイ、エレン 「その先にあるもの」
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2013/08/22(木) 22:56:53.86 ID:qaDYtG7q0
「そうだよ、エルヴィン。 エレンが父親に打たれたのはね、巨人化する薬なんかじゃなかったんだ。」
狂喜に輝いた白い顔を向けてハンジはささやいた。
「あれはリミッターを解除するための薬なんだよ、巨人化のね 」
「なん、だと・・・」
あまりの言葉に理解が追いつかない。いや、理解しているが、理性がそれを押しとどめる。
珍しく言葉を失ったエルヴィンに、ハンジは静かにささやき続ける。
いつもと違う潜めた声に返って狂気を感じ、エルヴィンをぞくりとさせた。
「人類はみんなみーんな巨人になる力を持っているってことだよエルヴィン。
エレンだけじゃない、あなたも、私も、リヴァイだってさ。
すごいじゃないか・・・貴族共が隠したがるはずだよ、みんなに知れたらどうなると思う?
考えただけでもわくわくするよね・・ 」
貴族たちはこれを知っていたというのか。
・・・・ああまでして秘匿するはずだ、もしこれが本当のことなら。
「・・・ハンジ、ほかにわかったことは? 」
「グリシャの手記にはこうかいてある。 もともとは人類の肉体強化のためだった、と。
怪我をしても、病気になっても、たちどころに回復するよう、自身の治癒能力を極限まで高めるため、
“イデンシ” に 特殊な”インシ”を組み込んだ、とね。 」
「イデンシ? それは何なんだ? 」
「人間の親兄弟は似てるだろう? 顔や髪の色、目の色、体つきなんかが。
私たちは親から自分を形作る何かを受け継いでるんだよ。 そしてまた子がそれを受け継いで・・・
その“何か”を “イデンシ”というらしい。 」
「最初はうまくいったように見えた。 ちょっとした怪我ならばすぐにふさがったし、病気もしなくなった。
ところがある実験で誤って足を切断する事故が発生したとき、その”インシ“は暴走したんだ。 」
巨人の誕生日さ、記念すべき日だね。 と、ハンジは哂った。
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