過去ログ - リヴァイ、エレン 「その先にあるもの」
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22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/23(金) 22:30:58.56 ID:LuxEaNHv0
作戦当日。

良く晴れた夜だった、変な言い方だが。
雲一つない、星すら見えない空に大きな満月が輝き、煌々とあたりを照らす中、俺たちは無言で馬を駆った。

いつもならどこからともなく湧き出してくる巨人も、さすがにこの時間はご就寝らしい。
巨人も夢を見るのだろうか・・・と、どうでもいいことを考え、夢の内容を想像しかけてやめた。

周囲に気を張り巡らせながら進んではいたが潜んでいる気配もなく、
俺たちは予定よりかなり早い時間にトロスト区の壁にたどり着いた。

乗ってきた馬に予備の装備を積み替え、予備の馬をいつでも乗れるように整える。
餌と水をおいてやり、しばしの休息をさせる。

巨人が直接襲わないとはいえ、俺たちと運命を共にすることが多いこの貴重な相棒たちも、
できる限り生かして帰してやりたい。

「街は巨人の巣になっているだろう。夜とはいえ油断するな。 」

何年もの間、巨人が我が物にしていた街。
破壊の後はあったが予想していたほどではなく、多くの建物はそのままの形で残っている。
やつらの狙いはあくまでも人間なのだ、と思い知らされる。

いたるところで、巨人が活動停止しているのが確認できた。
刺激しないよう、俺たちは極力音をたてないようにして屋根の上を進んでいく。
はたして奴らが目を覚ます気配はなかった。
視覚以外でも人間を感知するというから、やはり根本的な生命活動そのものが停止していると思われた。

ほどなくして俺たちはイェーガーの生家、正確に言えば生家「跡」にたどりついた。

「・・・ありえないくらい順調だったね、さすがエルヴィン。
夜でも動き回る奇行種に会えなかったのはちょっと残念だけど 」

「油断するな。 ここからが本番だ。 ・・・・エレン、頼む 」



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