過去ログ - リヴァイ、エレン 「その先にあるもの」
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23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/23(金) 22:33:16.81 ID:LuxEaNHv0
エレンは緊張した面持ちでうなずき、目を閉じる。イメージしているのだろう、巨人となってこの瓦礫を退かす光景を。
次の瞬間、エレンは親指の付け根に深く歯を立てた。
血と、一瞬遅れて巨人の体が噴き出す。
例によってすさまじい雄たけびを上げるが、これはどうにもならなかったらしい。
幸い巨人が目を覚ます気配はなかった。

「 エレン、わかるか? 意識はあるのか? 」

エルヴィンの方を振り向き、金色に光る眼で見つめ、ゆっくりとうなずく。
誰もが胸をなでおろしたと思う。 実験においてエレンの巨人化はまだまだ不安定だったから。

その体にシュウシュウと立ち上る蒸気をまといながら、エレン巨人体が立ち上がり、瓦礫に手をかける。
ひとつ、ふたつ、と瓦礫がどかされていく。 

・・・確かに便利な能力だ、完全に使いこなせるのなら、人類にとって大きな武器になるだろう。
だが、この力を皆手に入れたとしたら、どうなる? 強大過ぎる力は、逆に人類にとって仇となる、諸刃の剣のようなものじゃないのか。
現に、今いる巨人たちはもしかすると過去の・・・・ 

・・・だめだ、今日はなぜかくだらねぇことばかり考えつく。 目の前に集中し、いつ何が起こっても対応できるよう神経を尖らせ、
意識を張り巡らしていなくてはならないってのに。

大きな瓦礫を、折り重なった太い木の板を、大岩ほどではないだろうが軽くはないそれらを、エレンは一心にどかしていく。
途中で一瞬手が止まり、緊張が走ったが、エレンは何かを振り飛ばすように頭を振り、すぐに作業を再開する。
その後は安定して作業が進み、最後に地下への扉に覆いかぶさっていた太い柱を投げ捨て、エレンはひざをついて俯いた。
すかさず俺とミカサでエレンを切り出し、救出する。

「エレン、エレン! 大丈夫なの? 」

「・・・・ああ・・・・大丈夫・・・ 」

すぐには歩けそうにないエレンをエルヴィンがおぶり、俺たちはついにたどり着いた地下室の扉の前に立った。



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