4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/23(金) 02:22:35.03 ID:Q4x/Xu4O0
【レッスン場】
レッスン場へと移動した私は、さっそくトレーナーさんにレッスンをしてもらう。
何度も繰り返したレッスンだ。難なくダンスをこなしていく。
歌もそれなり、表現も結構できている。
よし、今日もいい感じだ。
トレーナー「わー……! 凄くいいね!」
未央「えへん! そりゃそうですよ! 伊達にレッスンしてませんから!」
トレーナー「うんうん、これなら有名なアイドルになるのも、そう遠くはないね!」
その台詞も何回聞いただろうか……だいぶ前から聞いている気がする。
私はまだ有名になれていない。
あと何回聞いたら、果たしてみんなと肩を並べるくらいに有名になれるのか。
未央「う……うん! そのとーおり!!」
未央「もう、バーンと!超有名アイドルに!なっちゃいますから!」
こんなのただの強がりだ。
心の中ではそんなの無理だって思ってる。
なれるんだったらとっくの前に―――――
――いや違う、絶対にトップアイドルになれる。
私なら絶対になれる。
……でも、あんなに努力したのに、あんなに頑張ったのに
私はまだこんなところに立っている。
いや、違う、違う、違う。私はなれる、なれる、なれる。
朝に諦めないと言った私はどうした。
私は絶対に諦めないんだ。しまむーと、しぶりんと、3人で同じステージに立つんだ。
みんなで一緒に歌うんだ、踊るんだ、笑うんだ。
夢だったアイドルをこんなところで、捨てるもんか
よし……もう大丈夫だ。
さっきの弱気な私は、もういない
「まだ」普段通りの私でいられる
……まだ?
つまり、それって――――
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