過去ログ - 日下部若葉「若葉おねえさんにお任せなの」
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[saga]
2013/08/24(土) 21:03:52.73 ID:jwS6se1E0
「それでは、仕事収めに……カンパーイッ!」
「アニマルパーク」の仕事後、打ち上げの飲み会がひらかれた。
だけど、私のプロデューサーは参加していない……彼はまだ未成年、私より一つ年下の19歳だからお酒は飲めない。
彼は年少組を送り届けた後、そのまま帰るみたいだ。
「残念……昔は、よくこんな打ち上げにも参加してジュースで乾杯していたのに……まあ、子供達に付き添うなら仕方ないわね……」
私の横でグラス片手に礼子さんが言う。
……私は、意を決して、彼女に聞いてみることにした。
「あの……礼子さん。昔の……私のプロデューサーの事を知ってるんですよね……その、彼は、どんな感じだったんですか?」
「え? あの坊やの事? ……貴方達は幼馴染と聞いていたから、その辺の話は知っているのかと思っていたのだけれど」
礼子さんとしては、単純に意外に思っての発言だったのだろう。
……だけど、私は昔の幼馴染なのに、何も知らないのか……その事実を浮き彫りにされた気がして、少しだけ不機嫌になってしまった。
「……思い出話はしたことあります……でも……再会前の事は、あまり話題にしたことがない……というか、あんまり話してくれなくて……」
「……なるほどね、坊やらしいわ」
礼子さんはぐいっ、とグラスに残っていたお酒を飲みほしてから、語り始めた。
「私がこの事務所に入ったのが3年前……設立1年後の事だった。私達の担当プロデューサーが入社したのは、その少し前だったらしいわ……」
礼子さんがチラリと、視線を左に向ける。
その先には、酔いつぶれ気味の美優さんとそれを介抱する彼女らの担当プロデューサーがいた。
礼子さんはそれを見ながら、ふぅ、と一つ溜息をついた。
「若葉、貴方の担当プロデューサーはそれよりも前……事務所設立当初からの一員なの。まだ出来て4年の事務所だから似つかわしくない言葉だけど、古株なのよね」
それは知っている……プロデューサーとしては初めてだけれども、それ以前からいろんな仕事の手伝いをしていたと聞いていたから。
「ああ、アルバイトってわけじゃないわよ? 坊やは中学卒業後、すぐに正社員としてこの事務所に勤めていた……夜間の定時制高校に通いながらね」
「それは……なんとなく、察しはついていました」
彼の顔の広さは、単純労働中心であろうアルバイトにしてはおかしいな、と思っていたからだ。
明確に、彼の口から聞いたことはなかったけれど。
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