過去ログ - 日下部若葉「若葉おねえさんにお任せなの」
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7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/23(金) 18:30:40.89 ID:ndA5RcIE0

「ふぅ……疲れました……」

「お疲れ様です、若葉さん。ともかく、これで基礎レッスンはひと段落つきましたね」

 レッスン後は、彼の車で最寄り駅まで送迎だ。
 そこでの思い出話を交えての雑談を、私は楽しみにしている。

「しかし、あの子が健康志向になったとは……。ドリンク自作とは気合入ってますね〜」 

「ええ……上の妹は、健康作りが趣味みたいなものです。……下の妹が、あまり身体が強くないってのも、それに拘る理由の一つなんでしょうが……」

 幼いころ、私と彼が離れ離れになったワケ。
 それは、彼の家族の引越――それは、彼の両親の離婚が原因だったようだ。
 上の妹さんとは遊んだ覚えがある……下の妹は会った覚えがないが、当時はまだ赤ちゃんだったはずだ。

「ふーん……じゃあ、すっかり妹さんのために頑張るお兄ちゃんなわけですね〜。そりゃあ、泣き虫も治るはずです」

「もう、若葉さん……やめてくださいよ……」

「うふふっ……照れちゃってカワイイです! 覚えてますか〜? 私の通ってた塾に、泣きべそかいて現れて……」

「やめてくださいって! もう……若葉姉さんには敵わないな……」

 ちょっと調子に乗ってしまった……流石に、いじわるが過ぎたかな……。
 あのころを思い出してして、つい嬉しくなってはしゃいでしまった。
 流石に今の彼は、泣きべそなんてかかずに、はにかむような笑みを浮かべている。



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