過去ログ - 日下部若葉「若葉おねえさんにお任せなの」
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87:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/27(火) 20:10:38.12 ID:7ZscUsOc0

 翌日、事務所の社長室にて。
 昨日のオーディションについての反省点を含めた報告の後。

 若葉姉さんと共に、自分達が交際を決めた旨を、社長に伝えた。

 社長はいつもの威圧感ある視線で、俺たち2人を見つめた後……ふぅ、と一つ溜息をついた。

「馬鹿正直ですね、貴方達は。アイドルとプロデューサーが交際するなど、由々しき事態です。周りに隠し、秘密裏に付き合う方法もあったのでは?」

「いえ……隠し通せるものではないでしょうし……それに、俺には社長に拾ってもらった恩があります。隠してしまうのは、道義に反すると思ったのです」

「道義に反すると言うのなら、恋を認めてしまった事、それ事態が問題だと思わなかったのですか?」

「それは……反論のしようがありません。ですが……この気持ちに、嘘をつくことは出来ませんでした」

 俺の言葉を聞き、社長はしばし考え事をするように、目を閉じた。
 時間にすれば数秒だったろう……だが、俺にはその瞬間がとても長く感じた。

 やがて、社長が目を見開き……再び語りかけてきた。

「……とりあえず、この事が外に漏れないよう、情報を徹底しましょう。今日中に社外秘の情報として処理していきます。貴方達も絶対にばれないように。期間は……そうですね、少なくとも半年は秘匿すると思っていてください」

 思わぬ言葉に、唖然となる。
 下手をすれば解雇を言い渡されるかもしれない、とまで覚悟していたのだが……。



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