過去ログ - 日下部若葉「若葉おねえさんにお任せなの」
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93:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/27(火) 20:27:57.53 ID:7ZscUsOc0

「冗談だよ……大体、俺が若葉さんの大人としての魅力を、一番わかってるはずだからね」

「……もう、調子いい事を言って……」

 穏やかな笑みを浮かべる彼。
 初めて会った時のような戸惑いは、もうない。
 あの頃の少年も、逞しいプロデューサーである今も、ここにあると知ったから。

「でもね、やっぱり……私の新しい魅力に夢中になって欲しい、もっと視線を独り占めしたいと思ってしまうんです。アイドルとしては、ダメな事なのにね」

「……大丈夫さ。若葉姉さんなら。きっと、大切なことは忘れてないから」

 ふぅ、と照れくさそうに笑いながら、彼が私に言う。

「むしろ、気をつけないといけないのは俺の方だよ……というか、もう既に若葉姉さんに夢中になってるわけだから。担当外されないよう、冷静に仕事していかないと」

 ……結構、凄い事を言ってくれた。
 う、嬉しいけど、ちょっと恥ずかしいかな。

「……うふふっ♪ ありがとう……頼りにしてますよ、プロデューサーさん!」

「こちらこそ、頼りにしてるよ、アイドルさん」

 そう言って、2人で笑いあう。
 こんな風に、いろんなことを分かち合いながら、これから先も一緒に歩んでいきたい。
 
 だからね、――くん。
 


「若葉おねえさんに、お任せなの!」



                 ・終わり・



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