過去ログ - 食蜂「好きって言わせてみせるわぁ」 その3
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10:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage saga]
2013/08/23(金) 22:14:31.73 ID:MOu4w3xu0
「射撃、止めっ!」

対処する人数を更に増やすか。目下の脅威である警備員に注力して後回しにするか。
男が頬を歪めながら空を睨んだ。
全ての傘を撃ち落とすにはまだまだ人数が足りないが、これ以上人数を割けば警備員に先手を取られてしまう。

「隊長、警備員どもが前進を始めました!」

「ちっ、このタイミングでか」

今のところ、浮遊している傘がこちらを襲ってくるような気配はない。
警備員の後援が戦線をじりじりと押し上げているこの現状で
これ以上傘の迎撃に人数を割くのはリスクがある。

傘を飛ばすことに何らかの意図があるのは間違いない。
が、どちらも放って置けないのなら、まずは目先の敵を排除するべきだ。
男が出したその結論は、客観的に見て適正な判断だった。
部下の猟犬たちもそう納得したのだろう。
空に向けていた自動操縦をおろし、警備員たちの対処に加わった。

「まだ、警備員だけのようだな」

「ええ、今のところは」

味方と言葉を、敵と銃撃を交わしている間にも
大量の傘は移動を続け、ついに猟犬部隊の真上に差し掛かった。

ぽつぽつと操車場に生じた日陰を見、何人かが視線を頭上に向けるや否や
はるか上空で雷の音が鳴り響いた。


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