過去ログ - 食蜂「好きって言わせてみせるわぁ」 その3
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11:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage saga]
2013/08/23(金) 22:36:21.32 ID:MOu4w3xu0
瞬間、空が白み、何も見えなくなった。


「え……」


猟犬たちが状況を判断するより先に、突如飛来してきた青い雷が傘の群れに降り注ぎ――

「ぜ、全員伏せ――」

骨組みを伝ってドーム状に拡散。
轟音と共に光のシャワーが猟犬たちを飲み込んだ。


「ぐわああーーーーーっっ!!」

「ぎぃゃああああッッッ!!!」


尾を引く絶叫が迸った。
雷に晒された猟犬たちがことごとく膝をつき、四つん這いになって蹲り、白目を剥いて全身を痙攣させた。
ことに雷撃の密度が高いところにいた隊員たちは、足を投げ出すようにして仰向けに倒れたまま微動だにしない。

「な、なん……だと?」

落雷を免れた別働隊の面々が、恐る恐るといった体で、隊員たちが倒れ伏した地点を見つめた。
次いで、今もって空に浮かんでいる傘の群れを。

今なお青白く帯電したままの傘の群れが、今度は別働隊の面々に向かって緩慢な移動を始めた。

「う、うわああああッッ!」

恐慌に駆られた猟犬たちが空に向かって発砲したが
今度は横手から強化ゴム弾が飛来し、中途半端に身を高くしていた猟犬たちを次々に撃ち抜いていく。

「馬鹿者が! 不用意に立ち上がるな!」

「た、隊長! ア、アンチスキルが動き始めました!」

弾幕が薄まったのを見計らうように、警備員の前衛が前進を開始。
畳み掛けるかのように数台の装甲車が金網を破って敷地内に乱入、施設に向かって速度を上げ始めた。


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