過去ログ - 食蜂「好きって言わせてみせるわぁ」 その3
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121:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage]
2013/08/27(火) 22:22:07.91 ID:GvW4ts2L0
「つか、お前の七閃でどーにかできねーのかよ!」

「距離がありすぎます! 拳銃程度の弾ならまだしも、自動小銃の全弾を弾き切る自信はありませんよ!」


拳銃ならできるのか、と上条は神裂に尊敬の眼差しを送る。

侵入者対策か、それとも化学物質の漏洩を防ぐためなのか。
通路の道幅は五人並んで歩くのがやっとで、天井もジャンプすれば手が届きそうなくらい低い。
等間隔で開いている溝は遮蔽扉の隙間を塞ぐためのものだろう。
そんな狭い空間では回避行動も取りづらく、神裂の強みである非常識な身のこなしが発揮しづらい。

「……あそこ!」

併走する神裂が通路の奥を指差した。
向かって左手の部屋からこうこうと灯りが漏れている。
二人はお互いに目線を交わし合い、目についた部屋に滑り込んだ。
と、そこで煙草をふかしている猟犬と鉢合わせした。

「き、貴様らどこから――」

「ふっ!」

相手が銃口を向けるよりわずかに早く、神裂が上から長物で銃身を叩き伏せた。
それに合わせて上条が相手に飛び掛かり、相手の襟を固定したまま顎先を何度も殴りつける。

「こんにゃろっ! 脅かしやがって! 危ねぇだろが!」

「ちょっと、ちょっと、もうそれくらいで」

くいくいっと袖を引っ張られ、ようやく上条が相手を解放する。
とっくに気を失っていたようで、相手はぴくりとも動かなかった。


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