過去ログ - 食蜂「好きって言わせてみせるわぁ」 その3
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13:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage saga]
2013/08/23(金) 23:07:28.24 ID:MOu4w3xu0
――施設入口前


「傘に落雷が?」

「は、はい。おそらくは能力者の仕業かと思われます」


幸運にも落雷の範囲から逃れていた隊員たちが増援部隊に合流し
事のあらましを早口で説明していた。


「密集した傘が上空に差し掛かってからは、あっという間でした。ものの数秒で俺たちの部隊は――」

耳を疑うような報告内容に、増援部隊の者たちは顔を見合わせた。
いかに学園都市とはいえど、大規模戦闘に適している能力の持ち主はそれほど多くない。
ましてや数十人を一瞬にして戦闘不能にできる能力者などごくごく限られている。


「雷――超電磁砲か」

名門常盤台中学二年。学園都市第三位、御坂美琴。
門外漢の自分でも名前と学校名くらいは聞き及んでいる。
しかも、数日前の標的確保時には邪魔されたらしいという話を上役から聞かされたばかりだ。


「……やむをえん。外で戦うには分が悪すぎる相手だ。

後退しながら後続と合流し、順次屋内戦に移行するぞ」

「で、ですが木原さんになんと言われるか」

「今の戦力ではとても太刀打ちできんだろう。お前、このほかに余罪はないのか?」

尋ねられるなり、若い男が口を噤んだ。
猟犬部隊は後ろ暗い者たちを選りすぐった私兵集団だ。
捕まれば牢屋から一生出られないどころか
スピード裁判で死刑に処されるだろう者も混じっている。


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