過去ログ - 食蜂「好きって言わせてみせるわぁ」 その3
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135:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage saga]
2013/08/27(火) 23:54:50.25 ID:GvW4ts2L0
「血が垂れていますよ」

「掠っただけだ。問題ねえよ」

情報を聞き出した後で猟犬を締め落とした上条が、よっこらせっと立ち上がる。
頬まで垂れてきた血を親指でぐいと拭い、再び歩み出そうとする。

「ならいいんですけどね」

神裂が思案げに後ろを振り返り、最初に殴り飛ばされた男を見つめた。
殴られたダメージが大きかったのか、壁に叩きつけられた際に脳震盪を起こしたか。
両手で頭部を押さえたまま立ち上がろうともしていなかった。

「あなたにしては思いきりがよいというか、容赦がないですね」

「銃持った相手に手加減できるほど強くねえんだよ。お前と違ってな」

それにしてもですよ、と神裂が続けた。

「数キロもの重りが入った鈍器で力任せに殴りつければ、当たり所次第では――」

「もし死んじまったらそいつがただただ不幸だった。それだけのことだろ」

この話は終わりだとばかりに、上条が早口で言い放った。


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