過去ログ - 食蜂「好きって言わせてみせるわぁ」 その3
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179:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga sage]
2013/09/03(火) 07:50:01.42 ID:dpPWLj7X0
(まだ相手はこっちに気づいてない。先手必勝!)

頬を叩く風を感じながら目を閉じ、演算に全神経を集中。
周囲に点在していた傘を磁場構築によって力の限りに引き寄せ、地上を走行している戦車の進路に配置。
全身を隈なく発電させ、膨大な生体電流を手のひらに集める。

「これでも、喰らえぇーーッ!」

目を開くなり美琴が咆えた。
差し出した両手から下方に集まった傘へ電撃の束が落下。
ろくろの部分から四方へ分散し、一挙に戦車に襲いかかった。

付近一帯が青白い光に包まれる中、美琴が空中でどうだとばかりにガッツポーズを決めた。
その直後、帯電している戦車の屋根の中央部分が開閉し、生じた隙間から台座が出現した。

対空機銃だ。

「って、嘘ぉっ!? ノーダメージ!?」

自分の失態を悟り、美琴の顔が蒼白に変わる。
陽光を受けて艶めく黒い銃口が空へ向き、ぴたりと固定された。
慌てて周囲を見回すも、空中では磁気を利用して逃げられそうな場所がどこにもない。

あるいは電磁力を展開して銃弾の軌道を反らせるだろうか。
半ば被弾を覚悟しながら、美琴がきつく唇を結び、身を縮めて弾幕に備える。

と、そのすぐ後ろから、白く細い腕が伸びてきた。


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