過去ログ - 食蜂「好きって言わせてみせるわぁ」 その3
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18:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage saga]
2013/08/23(金) 23:58:38.07 ID:MOu4w3xu0
「ん、あぁ、本当だ。溶接痕みたいなのが薄らと見えるな」

横に並び立った上条が確認し、合点したようにうなずいた。
縦長の長方形に切り取ったように、壁の切れ目が盛り上がっている。

施設の閉鎖が本決まりになった時点で今後使わないと判断され
扉と壁の隙間が埋められたのだろう。

「では、打ち破りますね。離れていてください」

「……わかった。頼むぞ、神裂」


上条が壁面から離れたのを見計らって、神裂がすぅっと息を吸い込んだ。
舞を思わせる流麗な動きで刀に利き手を添え
斬るべき目標を見据えて腰を落とし込んだ少女の柔らかな所作に
上条は目が離せなくなった。


「七閃」

小さな呟きが瞬く間に何重もの甲高い和音に上書きされ
轟音と共に道を阻んでいた障害物が跡形もなく砕け散った。

分厚い壁が一瞬にして大小の瓦礫と化したのを目の当たりにし


(もう二度と、コイツを本気で怒らせはすまい)


そう上条は心に固く誓うのだった。


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