過去ログ - 食蜂「好きって言わせてみせるわぁ」 その3
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乾杯
◆ziwzYr641k
[sage saga]
2013/09/03(火) 07:54:07.39 ID:dpPWLj7X0
自然落下する美琴の首を両腕で抱きすくめるようにして、後を追ってきていた黒子が空間跳躍。
転移を終えた後、ほんの2秒前まで自分がいた場所を火線が通過するのを目の当たりにし――
「……え、あ、あは、あはははは。ちょっと色々覚悟したわ。サンキューね、黒子」
美琴が窮地から救い出してくれた後輩に、顔をひきつらせながら感謝を述べた。
「あはは、じゃありませんの! もし間に合わなかったらどうなっていたことか!」
「ご、ごめんごめん。まさか完全にシャットアウトされるだなんて思わなくってさ」
「それにしたって不用意に過ぎます! あんなもので撃たれたら怪我じゃあ済まないんですのよ!?」
「は、反省してるってば。本当、悪かったと思ってる」
噛みつくように説教する黒子に美琴は平謝りだ。
さすがに言いすぎたと思ったのか、黒子が少しだけ声のトーンを落とした。
「早々に決着をつけたいお気持ちには同意いたしますが、急いては事を仕損じるという格言もあります。それに」
「――うん、私一人の戦いじゃないんだもんね」
「……わかってくださっているならもう何もいいません。さ、仕切り直しを――」
車両回りに浮いていた傘を一掃した機銃が、間断なく二人が飛んでいる方へと照準を合わせるのを見止め
黒子が話を打ち切って能力を発動。戦車の左側へ回り込んだ。
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