過去ログ - 食蜂「好きって言わせてみせるわぁ」 その3
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乾杯
◆ziwzYr641k
[sage saga]
2013/09/03(火) 07:59:40.51 ID:dpPWLj7X0
「……高性能レーダーのおまけつきか。これじゃあうかつに近づけないわね」
「お姉様の電撃も、あまり効果は見込めないようですわね。落雷防止のために特殊な加工がなされているのやも」
「残ってた傘も軒並落とされちゃったし、どうしたもんかしら」
そんなやり取りをしている最中にも、地上では警備員側の装甲車が追ってくる戦車から逃げ惑う様子が見て取れた。
ふいに、先行する車両の遥か後方でアスファルトが爆散し、発射音に爆音が重なった。
「――!」
服がはためく音と風の音が一瞬で吹き飛ばされ、美琴と黒子が揃って顔をしかめた。
地面の下の土砂が榴弾によって広範囲に抉り取られ、高々と噴煙が舞い上がっている様子が見える。
その圧倒的な破壊力に、黒子があんぐりと口を開いた。
「なぁ……なな……」
「……弾着より発射音のほうが後、ってことは、音速を遥かに超えてる?」
美琴の推測はほぼ的を射ていた。
戦車の主砲の弾速は音速の数倍、美琴が放つ超電磁砲にも匹敵する。
直撃すれば頑強な装甲車であろうとひとたまりもない。
「じょ、冗談じゃありませんわ! そう遠くないところに居住区だってありますのに、一歩間違えたら――」
「……このままじゃ警備員に犠牲者が出るのも時間の問題ね。ちょっと真面目に対応策考えるから、ひとまず後を追ってくれる?」
「りょ、了解ですの」
黒子が瞬間移動を繰り返し、空からつかず離れず戦車を追跡している間
美琴は打開の糸口を掴むべく、何か利用できるものがないかと四方に目を凝らす。
自分と同様、今の光景がショックだったのか、握っている手から微かに震えが伝わってくる。
目の前の猛威を止める方法は、実はとっくに思い当たっていた。
だがその二つは、できる限り避けなければならない選択肢でもあった。
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