過去ログ - 食蜂「好きって言わせてみせるわぁ」 その3
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183:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage saga]
2013/09/03(火) 08:18:31.42 ID:dpPWLj7X0
「そのお顔からすると、それなりにリスクがおありなのですか?」

「そこはまぁ、私の頑張り次第――――い、いや、きっと大丈夫だって!」

「きっとでは困りますの! お姉様の身にもしものことがあったら、黒子は……黒子は……」

「く、黒子……」

黒子が俯き気味に、何かを覚悟したように口を開く。

「……レールガンならば、一瞬で終わらせることも」

「それじゃ、中にいる人間はまず助からないでしょ? 装填済みの砲弾だって誘爆しちゃうだろうし」

心情的に殺人を忌避するのはもちろんのこと、他にも射程の問題が残っている。
コインを用いた超電磁砲はせいぜい50メートル。対する相手は目算で1キロを悠に超える。
黒子のサポートを考慮してもなお、接近するリスクは小さくない。

「で、では、やはりわたくしが戦車のコクピットに侵入して――」

「却下、狭い空間に割り込むなんて危険すぎるわ。てかあんた、自分がさっき私に何て言ったか忘れたわけじゃないでしょうね?」

その辺のスキルアウトならまだしも、相手はれっきとした兵士だ。
武装もそれに準じたものだろうし、格闘術の心得だってあるはずだった。


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