過去ログ - 食蜂「好きって言わせてみせるわぁ」 その3
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191:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage saga]
2013/09/03(火) 09:46:40.87 ID:dpPWLj7X0
「って、な、何だ!?」

突如目まぐるしく動き始めた外部モニターの映像に猟犬たちが泡を食った。
駆動鎧に搭載されているカメラの追尾機能によるものだと遅れて気づいた。

画面の端々に映る敵影を追って、いくつものレンズが縦横無尽に角度を変えた。
それは標的の体を見失わずにいてくれた一方で、操縦者の平衡感覚を無遠慮に掻き混ぜ、軽度の乗り物酔いをもたらした。

「……く……っそ! ちょこまかと!」

「ロック機能を解除しろ! 肉眼だけで対処するんだ!」

「だ、だけどよ!」

カメラのサーチ機能を解除したところで、軽快という形容を逸脱した足さばきは、とても肉眼で追いきれるものではない。
見えない相手にどうやって攻撃を当てろというのか。

一向に落ち着かない視点に四苦八苦している三人を嘲笑うかのように
リズミカルに踏み鳴らされる踵の音だけが段々と大きくなっていく。

そして、ふいに神裂が機体の後方から姿を現し、体を左右に揺さぶりながら黄の駆動鎧に肉迫した。


「七閃」

腰に携えていた七天七刀の鍔が鳴り、たわんだ刀身が描く軌道を追って不可視の衝撃波が乱れ飛ぶ。
踏み込む一瞬動きを止めた神裂の背後に、橙の駆動鎧が素早く回り込んだ。

そのままアームガンの照準を合わせた直後、少女が大きくバックステップを刻み、瞬時にスコープ内から離脱。
コンマ数秒遅れて機関銃が火を噴き、少女の立っていた床面を穴だらけにする。


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