過去ログ - 食蜂「好きって言わせてみせるわぁ」 その3
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196:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage saga]
2013/09/03(火) 10:24:36.84 ID:dpPWLj7X0
――同刻


「よくここまで来れたじゃねえか。いやぁ、大したもんだぁ」

神裂が戦う一つ下のフロアで、上条は見知った顔と再会していた。

「あぁ、俺はちゃんとお前さんの顔、覚えてるぜぇ? 動物園にいたガキだよなぁ? いやぁ、その節は大したもてなしもできず申し訳なかったわぁ」

清潔感のない不精髭。研究者らしからぬ、ほどよく引き締まった長身。
缶飲料に口を付けながら気安く話しかける男に対し、上条は無言で一歩を踏み出す。

「って、だんまりかよぉ。つまんねえやつだなぁ、勝負の妙ってもんを」

「――出せ」

「……はぁい?」

聞き損ねたというように、白衣の男が片方の耳を差し出した。
あからさまな挑発とも取れる行為に対し――実際に上条はそう受け取ったのだろう。


「今すぐぶっ殺されたくなかったら、とっとと食蜂を連れて来いっつってんだよ!」

恫喝じみた声で男に宣告した。


「……え? お前さんが、俺を? ……くっ、くくっ」

堪えるように笑う男を、上条が怒りの相を漲らせたまま見据えた。
相手の顔を、どのように歪ませてやろうかと考えているかのように。


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