過去ログ - 食蜂「好きって言わせてみせるわぁ」 その3
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212:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage saga]
2013/09/04(水) 00:56:04.85 ID:V6cReWvf0
スニーカーの踵が見るも危なっかしいステップを刻み、やっと止まった。
だらりと下がった上条の左手首には、靴の滑り止めの痕がくっきりと残されている。

「っとと、ふぅ、あっぶねぇ……」

下手に踏ん張らなかったのが幸いした。
もしまともに受け止めていたら腕の骨が折れていたかもしれない。
額から頬に垂れてきた冷や汗をまだ痺れの残る腕で拭い取り、上条が再び構えを取った。

「いいだろう。その挑発に乗っかってやらぁ」

男がすっと両肩を持ち上げ、地面に向かって手を伸ばした。
からからと音を立てて、ゆうに十を超えるナイフが床に散らばった。
隠し持っていた凶器の数に、さすがの上条も目を奪われた。

「……へ、へへっ、余裕見せてっと後悔しちまうかもだぜ?」

「ねえよ。こちとら本職だ」

男が無造作に腰を落とし、脇に拳を構えたまま上条に猛然と駆け寄った。
負けじと上条も姿勢を低くし、弓を引き搾るように拳を後ろに引いた。

二人の間合いがみるみる狭まり、腕と腕が勢いよく交錯した。


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