過去ログ - 食蜂「好きって言わせてみせるわぁ」 その3
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244:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga]
2013/09/07(土) 22:42:45.69 ID:eVoQzYad0
「ったく、もう完全下校時刻もとっくに過ぎてるってのに。女の子が一人でこんなところにいたら危ねぇだろ」


記憶が錯綜していた。
初めて見る顔なのに、懐かしさを感じる。
時系列が違う?
今より顔立ちが幼くて、背も心なしか低いし、しかし目つきは鋭い。
これはいったい、いつの記憶だろう。


「おい、こら。ちゃんと聞いてんのかよ?」

はっとして、逃げる場所がないか左右に目を走らせる。
研究所からリモコンを持ち出さなかったことを今頃になって後悔した。
が、飛び出した時には触る気もしなかったので仕方がない。
両手をついたままその場から後ずさりしたが、すぐに背が壁に行き当たった。

「ち、近づかないで! 大声出すわよ!」

少女の剣幕に驚いたのか、少年は踏み出しかけた足をあっさりと引っ込め、頭を掻きながら苦笑いを浮かべた。

「あっ、いっけねぇ。こっちばっか事情を聞かされてたから、すっかり顔見知りのつもりになってたわ」

そう言うなり、少年がズボンのポケットから携帯電話を取り出し、少女の目の前でダイヤルを叩き始めた。


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