過去ログ - 食蜂「好きって言わせてみせるわぁ」 その3
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251:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga sage]
2013/09/07(土) 23:50:44.30 ID:eVoQzYad0
「それについては現在も継続して調査中です。スポンサーの方たちにせっつかれたのか、理事会が動いて大規模な査察が入っているみたいなので」

「そう遠くないうちに判明するってことですね」

「おそらく。とはいえ、詳細がこちらまで降りてくるかは結構微妙なラインですね。何者かの作為があんなことを引き起こしたのだとすれば、ですけど」

「……一般には公にできないんですか」

「内部の者による犯行だとすれば、学生もその保護者の方々も、学園都市の能力開発に不信を抱くでしょうから」

「本当に、大人って勝手ですよねぇ」

「返す言葉もないです。ただ、これでもかなり際どい部分まで踏み込んでるってことは理解してもらいたいんです」

精神系能力者なら、大抵の事なら調べようと思えばかなりのレベルまで把握できる。
実際、彼女の話には学生閲覧不可のセキュリティコードに引っかかる箇所がいくつかある。
下手に動かれて危険な目に遭うよりは、ある程度の情報を教えた方がいいと考えてくれているようだ。

きっと彼女は、学園都市の中では珍しくまともな倫理観を備えた教師兼研究者なのだろう。
少なくとも、自分みたいな齢足らずにも真摯に向き合ってくれる大人であることは間違いない。

「仮にもしも、あの人たちが目覚めなかったら、私はどうなっていました?」

小萌の表情が微かに険しくなった。

「……イメージの悪化は免れませんし、スポンサーが撤退することはあり得ましたね。あくまで想像の域を出ませんけど」


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