過去ログ - 食蜂「好きって言わせてみせるわぁ」 その3
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283:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga sage]
2013/09/11(水) 05:59:18.08 ID:bCBZW/S80
「……あっ、帰って来たわぁ」

電柱と塀の小さな間から通りを窺っていた私服姿の少女が、いそいそと前髪を整え直す。

(って、あらぁ? ちょっと見ない間に、ずいぶんと男前になっちゃってるわねぇ)

あちらこちらに包帯が巻かれた上条の姿に、少女がはてと小首を傾げた。
頬にも大きめのガーゼが貼りつけてあり――傷テープが突っ張るのだろう――感触を気にしているふうにも見える。
怪我の具合がどうかと少し不安になったが、足取りはしっかりしているからそこまでひどくはないだろう。

距離が縮まってきたのを見計らい、意を決して上条の前に立ち塞がった。

「……ん?」

「お帰りなさぁい。待っていたわよぉ、上条さぁん」

「あれっ、お前……」

上がりかけた上条の手が、酔っ払ったようにふらついた。
わざわざ寮の手前で待ち伏せていた意味を察したのだろう。

「その怪我、誰かと喧嘩でもしたのぉ? 暴力沙汰はあんまり感心しないわねぇ」

(さぁ、どうするのぉ? 許しを乞うなら早いほうがいいわよぉ?)

すっかり固まってしまった上条に、少女が勝ち誇ったようにほくそ笑み――


「お前……は、……えーっと、……んー、どっかで……?」


「……は」


次いで、その笑みがはっきりと強張った。


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