過去ログ - 食蜂「好きって言わせてみせるわぁ」 その3
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286:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga sage]
2013/09/11(水) 06:19:21.24 ID:bCBZW/S80
「よ、用がなかったら、会いに来ちゃダメなワケぇ?」

「あぁ、いやぁ、そんなことはねえけど」

手応えのないやり取りを重ねる度に、少女の頬が膨れていく。
前々からの約束を「仕事だ」の一言で反故にされた子供のように。

「何て言っても、用があるから来たんだケドねぇ。上条さん、今何か欲しいものとかなぁい?」

「……は? 何だ、いきなり? 欲しいモノって言われても、俺の誕生日はもう――」

何かを勘違いしているらしい上条を、少女が目線で制した。

「あなたが昏睡状態の人たちを治してくれたんでしょ? そのお礼をさせてって言ってるのよぉ」

「……えーっと、いったい、何のことカナー?」

今さらしらばっくれても無駄だ。
ネタはとっくに上がっているのだ。
探偵ドラマの推理役さながらに、視線をあさっての方へ向けている上条に指を突き付ける。

「研究所の職員に聞いて回ったのよぉ。あの日、施設内で上条さんに似た人を見かけなかったかって。そうしたら――」

「い、いやぁ、似た人は似た人じゃないですかねぇ?」


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