過去ログ - 食蜂「好きって言わせてみせるわぁ」 その3
1- 20
298:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga sage]
2013/09/11(水) 08:11:22.26 ID:bCBZW/S80
「……こ、これ、ありがと。……その、大切にするから」

「へへ、そっか。そんなに喜んでくれてんなら、色々見回った甲斐があったかな」

途切れがちな掠れ声を、それでも聞き取れたことを伝えるように、上条が大きくうなずいた。

「それじゃあ、今日は他にも用事があっからそろそろ退散すっけど」

「あ、……うん」

少女に背中を向けた少年が、肩越しに後ろを見た。

「もしまた何か困ったことがあったら連絡してくれよ。俺でも小萌先生でも、相談くらいならいつでも――」

「だ、大丈夫よぉ! 操祈はこう見えて、やれば出来る子なんだからぁ!」

大袈裟に太鼓判を押した少女を見て、上条がおかしそうに笑う。

「じゃ、じゃあ私、もう行くわねぇ。能力開発、遅れちゃうから」

「おう」

何だか妙に気恥ずかしかった。
懸命に背伸びした言動も、何故だか彼には虚勢だと見透かされている気がした。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
469Res/332.46 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice