過去ログ - 食蜂「好きって言わせてみせるわぁ」 その3
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341:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga sage]
2013/09/26(木) 23:17:06.87 ID:VsZoKgEE0
「……へっ」

引き攣ったような笑いを見て、男の思考が凍りついた。
まさかという思いに襲われていた。

「……さっすが、どこまでも的確な戦術だよ」

「こっ、の、ガキ――――」

拳を振り下ろすよりわずかに早く、両肩を引きつけると同時に突き出された上条の頭突きが、男の鼻面を捉えた。
顎を強かに突き上げられ、背筋がぐんと引き延ばされ、痛めている腹筋が衝撃に耐えるべく収縮した。

「グギッ―――ッ!!」

途端、今までとは比べものにならないほどの激痛が走った。
上下の歯が欠けかねないほどに噛み合わさり、頬の筋肉がぴくぴくと痙攣した。

その絶好期に、上条が畳み掛けてくることはなかった。
思いきり蹴られたことに違いはなく、普通に痛みや痺れが残っているようだった。
蹴られた足を片手で抑えながら、地面を踏み鳴らす様に叩きつけている。
つぅと血が垂れてきた鼻を押さえながら、男が歯噛みした。

「こういう引っかけは好みじゃねえけど。もう四の五の言ってられねえからな」


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