過去ログ - 食蜂「好きって言わせてみせるわぁ」 その3
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346:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga sage]
2013/09/27(金) 00:16:33.50 ID:wmsLYaSN0
――Bブロック、中央測定室


「遅いぞ。もう少し手際よくできんのか」

ドアが開くなり、先んじて部屋に移動していた木原が言った。

「も、申し訳ありません。この娘がほとんど動こうともしないもので」

言い訳しながらも、二人の研究者は脇に抱えている金髪の少女をそそくさと室内に運び入れた。
いつの間にか少女の格好が手術着になっていることに木原は気づいていたが、あえて何も言わなかった。
自分の許可も得ずに余計な真似をした部下たちの末路を
コバンザメのように付き従っていた彼らが知らないわけがなかった。

食蜂の様子は、有体に言ってぐったりとしていた。
疲労の極致にあるらしく、閉じたまぶたがぴくぴくと痙攣していて、支えられている状態でなお足元が覚束ない。
三日で5時間足らずしか睡眠を取らせていないのだから当然だ。
彼らが手を放せばすぐにでも床に崩れ落ちるだろう。
これなら作業も捗りそうだ、と木原は思った。


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