過去ログ - 食蜂「好きって言わせてみせるわぁ」 その3
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347:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga sage]
2013/09/27(金) 00:21:10.87 ID:wmsLYaSN0
疲弊した頭に、洗脳はよく染み込む。
実際、一日目二日目と比べて、三日目は一気に精神解析が進んでいた。
脳の防衛機能、記憶のロジック化のスピードが鈍っているためだ。

途切れることなく送り込まれたデータ――木原や研究者たちに従順に従わせるために捏造した記憶を
今までは食蜂の脳に施されたプロテクトが何とか拒んできた。
だが、今は頭のみならず体にかかる負荷が大きすぎて、セキュリティを維持できる状態ではない。
動画などの大きなデータを延々と読み込み続けた挙句、放熱に全力を傾けているパソコンのようなものだ。

確保の際、多少の怪我をさせることを厭わなかったのもそこに理由があった。
無傷で確保できるならそれでよし。多少の傷を負っていたとしてそれは持続的な苦痛をもたらし
肉体と精神を疲弊させるのに都合がよかった。
その隙をつけば解析速度も上がる。そう考えたのだ。

装置による解析効率を上げるために、木原たちはこの三日間、食蜂の精神と体とを徹底的に苛め抜いた。
心理掌握を意のままに操ることができれば、先のポルターガイスト騒動のときとは比較にならない規模で
精神の同調を行うことが出来、AIM拡散力場の相乗的な運用法を確立できる。
それこそが、ここにいる木原の目指す到達点だった。


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