過去ログ - 食蜂「好きって言わせてみせるわぁ」 その3
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350:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga sage]
2013/09/27(金) 00:50:14.21 ID:wmsLYaSN0
「み…………」

「何だね? やっと許しを乞おうという気になったかね?」

「かみ……じょ……」

「……またそれかね」

木原がひどく傷ついたように言った。
およそ接点のなさそうな人間の固有名詞に何を縋っているのか理解不能だった。

ざわめきが耳に入り、次いで人目があることを思い出して揉み手をしながら部屋を見回す。
幸い研究者たちは木原たちに注目しておらず、揃って宙を不安げに見つめていた。
壁面に埋め込まれているモニター群を。
木原が怪訝そうに顔を上げると――

地上を映す最上段のモニターはほとんどがブラックアウトし、機能を停止している。
超電磁砲か、ハッカーの仕業だろう。
その一つ下、左上にあるモニターでは上条がまさに一騎打ちを制したところだった。
その右隣のではいくつもの金属塊に分解された駆動鎧の残骸が見える。
そしてそのすぐ下では――

「――馬鹿な、あの連中を相手にして」

さしもの木原が瞠目した。
施設内でもっとも防衛戦力を有しているはずの猟犬と魔術師の混成部隊。
それがあろうことか、たった二人の少女の手によって、壊滅に追い込まれていた。


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