過去ログ - 食蜂「好きって言わせてみせるわぁ」 その3
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373:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga sage]
2013/09/30(月) 23:05:44.74 ID:uDSMsl330
硝煙立ち込める中、今しも走行中の装甲車の屋根に片膝をついた美琴が、ゆっくりと手を振り上げる。
すると、地面に横たわっていたいくつかの傘の残骸が浮かび上がり、先行している装甲車を追い始めた。

十本ほどの骨組みが車両に追いつき、まるで美琴を守るように寄り集まる。
かと思うと、強力な磁力を受けて蛸足のようにくねり出した。
砂鉄をも武器にするレベル5の演算力をもってすれば、金属部分が完全に失われない限りその支配は盤石だ。

折れ曲がったろくろの部分から伸びている軸が、ギチギチと耳障りな音を立てながら太い柄に巻きついていく。
即席の鉄槍と化したそれらには目もくれず、美琴が右手前方を走る戦車を見据え、ぱちんと指を鳴らした。
途端に槍が高速回転を始め、電動ドリルのように先端部分の輪郭が曖昧になった。


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