過去ログ - 食蜂「好きって言わせてみせるわぁ」 その3
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375:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga sage]
2013/09/30(月) 23:20:37.36 ID:uDSMsl330
美琴が黄泉川の飄然とした顔を見返した。
自分が作戦を告げたときと同じ顔だった。
本心は決して穏やかじゃないはずだ。
時間をかけたらかけただけ、自分や隊員が命を失うリスクが増すのだから。

そんな、当たれば即ゲームオーバーの状況にもかかわらず
自分を勇気づける余裕があることに、美琴は驚きを禁じ得なかった。
単なる強がりではなく、彼女の言葉には力と意志が込められているのがわかる。


学園都市が主導してきた妹たちの実験がこれまで見過ごされてきたことを、美琴は快く思っていなかった。
この都市において、警察の役割の大部分果たす警備員や風紀委員だが、与えられている権限は警察より小さい。
組織図で表すなら警備員も風紀委員も、学園都市の管轄下にある。
頭ではわかっている。
だが、それでも、大人には弱者を守るために戦ってほしかったし、動いてほしかった。
それをしてこなかった二つの組織に、美琴は一時完全に失望していた。


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