過去ログ - 食蜂「好きって言わせてみせるわぁ」 その3
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380:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga sage]
2013/09/30(月) 23:53:21.92 ID:uDSMsl330
レーダーと外部カメラを往復しながら、運転手が最も近い車両への適性射角を取ろうと操縦桿を動かす。
そうしている間にも機銃の何発かが命中しているのだろう。驟雨がトタンを打つような音が断続的に鳴っている。
逆に言えば、戦車にとって銃撃などその程度だということだ。
無駄なあがきを無視し、赤い光点が照準内に入るのを確認して砲撃ボタンに手をかけた。

前触れもなく速度が落ち、遅れて砲弾が放たれた。
攻撃が外れたのは確認するまでもなかった。
運転席の後ろから砲撃手の叱咤が届けられる。

「何をやってる! もう少しで当てられたってえのに!」

「い、いや、待ってくれよ! アクセルを緩めた覚えは――」

「おい、後ろだ! つけられてるぞ」

煙が薄れ、後背から追ってきている装甲車が見えた。
その屋根の上に、先ほど雷を落としてきた茶髪の少女を乗せて。
学園都市第三位。常盤台の超電磁砲。

反射的にもう一人、瞬間移動能力者の少女を探す。
が、今は彼女の傍にはいないようだった。


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