過去ログ - 食蜂「好きって言わせてみせるわぁ」 その3
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383:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga sage]
2013/10/01(火) 00:17:31.68 ID:JywB0ZXH0
必然、戦車が美琴の搭乗する車両を追い始めた。

とはいえ、視界は悪化したままだし、装甲車の運転手も相当な手練れドライバーなのだろう。
急加速、急減速を繰り返して照準になかなか入って来ない。

戦車は確かに強力な支援火器だが、一人で動かすことはできない代物でもある。
よほど息が合ったチームでない限り、走行しながら的に当てるのは難しい。
電探を駆使して照準に入った瞬間撃ったつもりでも、相互連絡による0コンマ何秒かの遅れが予測と結果に思わぬ誤差を生むのだ。

そうして敵車両に当てようと四苦八苦している最中にも、側面や後方では警備員たちの装甲車が接近と退却を繰り返し、散発的な抵抗を試みている。
ダメージにならないはずの銃弾の音も、余裕のない状況では苛立ちを募らせるには十分だった。


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