過去ログ - 食蜂「好きって言わせてみせるわぁ」 その3
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7:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage saga]
2013/08/23(金) 22:02:16.55 ID:MOu4w3xu0
――物資搬入路前


「構えッ!」

ゆっくりと近づいてくる色とりどりの傘の群れを目視し
隊長格の男がマガジンを補充し終わったばかりの猟犬たちに対空砲火を命じた。
間断なく虚空に向けられた数丁の自動小銃が、発砲の許可と同時に済み切った空へ橙色の火線をばら撒いていく。

一般的にアサルトライフルとも呼ばれる自動小銃。
扱い易さを最優先に世代交代を重ね、驚異的な軽量化と低反動を実現。
非力な女子供を大量殺人犯に変えうる残虐な武器だ。

ことに学園都市で開発されたものは秒間12発の連射機能を実現し
その銃弾の一つ一つが熱さ3ミリの鉄板を貫通する。
人数に勝る警備員が今もって攻勢に出きれていないのも、装備の殺傷力の差によるものだった。

そんな恐るべき武器から放たれた無数の銃弾が、接近しつつあった傘の一群をまとめて蜂の巣にした。
時間が経つにつれて操車場にはズタズタになった傘の残骸が散乱していく。
とはいうものの、後続の傘は乱気流に掴まった凧にも似た非常に読みづらい動きで飛行しており
全体的な着弾率はさほどよいとも言えない。
何より不気味なことに、そんな変則的な軌道を描きながらも、傘の群れは着実に猟犬たちへと近づいていた。


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